余りにも編集が悪すぎる。
かなりこれに尽きる気がする。
ルールやステージに関しては初回ってこともあって改善余地もありまくるし多少はしょうがないところもあるかと思う。
ただそれらを考慮しても良かった点より悪かった点のほうが多かったかなぁという印象。
後にステージごとの言いたいことを述べるとして、全体の個人的に良かった点悪かった点を書く。
良かった点
- 芸人やアイドルなどの芸能人枠が少なく、一部個所を除いてテンポは良かった。
- 平日とはいえゴールデンで一般的な著名人をほぼ使わずに番組を制作したのは良いチャレンジだと感じた。
- 個人でファースト落ちしても、その後に活躍の機会を与えられ、実際に活躍した米ジョー・モラフスキーのような選手が出た
- ファーストステージを海外選手に極力突破させるよう、噛ませ(言葉は悪いが)となる日本チームを置いた
悪かった点
- せっかくの世界大会なのに海外選手をカットしすぎた
- 唯一の芸能人枠で客寄せの役割を果たしているとはいえ岩本にフィーチャーしすぎた
- 本人は悪くなくてもSASUKEファンのヘイトを買ってしまっていたのは流石に不憫に感じた
- Blueチームのメンバー構成に違和感を感じた
- 新エリアが一つもなく、露骨に開催国が有利すぎた
- セカンドなにこれ
- サードがクリフにたどり着いて義務80ptを取るゲームになっていた
日本代表について
RedとLegendは文句ないと思う。
ベストなメンバー構成だった。
Blueは…
女性枠は渡邊しかいなかったのか。
KUNOICHIにもっといただろうと感じた。
改めて泉ひかりは乾に干されていて、大嶋あやのが優遇されていると感じた瞬間でもあった。
数年前のワールドカップでリザーブ入りしている水道屋の松田の娘さんとかでもよかったのではないかと思った。
個人的な要望を言えば、川口の枠は佐藤だったんじゃないかと思ったが、Blueは新世代+岩本と感じたので、まぁ…
エリアごとに述べる
ファーストステージ
全体の感想としては、サードもそうだけれどモーター駆動のエリアはやはりクソだと感じた。
日本にしかないから日本の特徴みたいになってしまっているが、海外で使われていないのは使われない理由があるのだろうと。
結局自分の力ではどうすることもできずにタイミングや運で海外の選手がリタイアしてしまうのは見てられなかった。
特にフィッシュボーン。
その他、レネがツインダイヤでリタイアしてしまったところ以外は基本的に順当だと思った。
事前情報がほぼなかったオーストラリア選手が全員クリアしたのは想定外でとても見ていて楽しかった。
あとウィングスライダーのダニエル・ギルの負傷について。
あのエリアは基本的に小柄な日本人にあわせて作っているので、相対的に身体が大きく足の長い選手は不利になる。
ケインがリタイアしてしまったのも、体重もあるが足が長く他の日本人選手より踏ん張りが効きづらいのも原因だろう。
数年前にすっごい足の長い海外の女性選手がタイファイターでリタイアしてしまったのを思い出した。
なぜこのエリアをわざわざ世界大会で復活させたのか、正直理解に苦しんだ。
制限時間が普段の大会より長いので長野が壁まで行けているところを見れて感動したのと同時に、もうスタミナ的に通常大会でのファースト突破はほぼ無理なのだと感じて悲しくなった。
ファーストのポイントのルールは良く、順番などからペース配分が生じて、チーム戦ならではで面白いと思った。
セカンドステージ
なんですか、これ。
尺をファーストとサードに割きたかったのはわかるが、ちょっとこれは味気なさすぎる。
短時間のTAにするのであれば、セカンドの代名詞であるサーモンラダーのTAにするか、サーモンラダー→アンステーブルブリッジ→バランスタンク(もしくはリバースコンベア)→ウォールリフティングのような超簡易セカンドのようにしても面白かったと思う。
こんなしょうもないステージで敗退したフランスが可哀想でならない。
サードステージ
これもセカンドに負けず劣らずクソだと思った。
結局クリフディメンション→バーティカルリミット.BURSTゲーになってしまうのは見えていたのに、エンタメを考えなかった結果といえる。
これであれば、過去のエリアを流用し、ある程度はクリアをできるようにして、TAで決勝進出を決めるほうが絶対に盛り上がった(尺は考慮せず)。
クリフはアルティメットクリフ(突起めっちゃちっちゃいやつ)かクレイジークリフ(動いていないのを1回飛ぶやつ)に難易度を抑え、バーチではなく昔のようにジャンピングバー+ハングクライミング+スパイダーフリップ→パイプスライダーのようにして、TAをする世界線が見たかった。
エリアだけでなく、編集も酷く、海外選手カットしまくり、日本人選手カットしなさすぎ、なにこれ通常回?って感じだった。
世界大会としての個人的な理想のサードは
ドラムホッパーorランブリングダイス→スイングエッジ→クリフ→ジャンピングバー+ハングクライミング+スパイダーフリップ→パイプスライダー
だった。
これであれば現役選手に対してもある程度の難易度を担保しつつ、そこそこのクリア者が出てTAのようになっていたと思う。
何度でもいうけどやっぱモーター駆動エリアってクソだよ。
面白くないもん。
それで言うと近年のSASUKE制作はフィッシュやサイドワインダーやクリフのようにモーターエリアばかり出すのに自重で回転するバーチを作ったのはすごいと思った。
ファイナル
これも日本人選手有利すぎた。
Redを優勝させるデキレ以外の何でもない。
それにしてもあれを初めてでクリアするショーン・ブライアンはすごいと思った。
レネでさえサーモン掛け違いでリタイアしているのに。
これも理想はセカンドでサーモンを消化して、ファイナルは純粋な綱のぼりで良かったんじゃないかと思う。
スパイダークライムはウィングスライダーと同じでやはり体格の有利不利が生まれてしまうので、足すとしてもヘブンリーラダー。
それであればもっといい勝負になっていたと思う。
それでも森本が勝っていた気がするが。
総評
第一回とはいえ、それなりに色んな拙さが出た大会だったと思う。
これであればTBSが各国のNinja Warrior世界大会の放映権を買って日本語実況をつけて放送してくれたほうが盛り上がるのではないかと感じた。
配信でもいいからそれをしてほしい。
結局過去エリアに関しては、乾が樋口時代のエリアを嫌悪しているので絵に描いた餅でしかないというのが本当に悲しい。